手術室で働く看護師の仕事の流れ
手術室は、比較的大きな病気を患っている、または大きなケガをした患者さんを集中的に治療する大切な場所です。中央には手術台があり、それを取り囲むようにして、電気メスやモニターなど、必要な器機が並んでいます。
また、手術中に患者さんが感染症を起こさないように、空気の循環についても決められています。温度や湿度も、最適な環境が保たれるように調整されています。
外回りの手術室看護師は、手術が始まる約1時間ぐらい前から準備に入ります。
朝9時スタートの手術であれば、8時前後から手術室の器械や物品、室温などを確認します。また、麻酔科医の指示により、必要な薬剤なども準備します。
そして30分前の8時半になると、手術を受ける患者の受け入れを行います。病棟の看護師から患者を引き継ぎます。
20分前になると、患者の状態に問題はないか、寒くないかなど、手術が安全に進むように準備を整えていきます。
患者は手術台の上に横になり、手術を受ける体制を整えます。麻酔薬を使うことで、痛みや不快を感じない状態に持っていきます。
手術が時間通りスタートすると、看護師はモニターや患者の全身に観察を行い、異常の早期発見と合併症の予防に努めます。また、使用されている麻酔薬の種類と効果から、副作用が出たい場合にすぐに対応できるように、薬や器具を準備しておきます。
手術が終了すると、患者をリカバリー室に移動します。手術の時間は内容によって様々であり、2、3時間で終わるものもあれば、8時間以上の長時間に渡るものもあります。
リカバリー室では、麻酔から患者が目覚め、容態が安定するまで看護を行います。その後、病棟看護師に患者の引継ぎを行います。
そして最後に、手術室の片付けを行い、記録をまとめます。
手術室で働く看護師は、手術を円滑に進めるために必要不可欠な業務を行っていることがわかりますね。
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